お話の内容
エズラと同時代にネヘミヤという人がいました。エズラと同じで先祖がユダヤの国から連れてこられ住みついた人です。彼はペルシャ王(アルタクセルクセス)の毒味役であり、相談役でもありました。ですから王さまに信頼されていたのでしょう。そのネヘミヤにエルサレムの町の現状が報告されました。門は破壊され、城壁も崩されたままで、人々の生活も困難な状態だったのです。当時、城壁が無いというのは無防備で外国から攻められてしまう非常に危険な状態で、大切なものでした。
ネヘミヤは報告を聞くと、泣きながら何日も食事もせず祈り続けました。数か月後、ネヘミヤが王さまに仕えていた時、王さまはネヘミヤが悲しい顔つきをしているのに気が付いたのです。王さまは心配してネヘミヤに質問しました。ネヘミヤは、祈りつつ答えました。先祖の町が破壊されたままであること、それを再建したいと申し出をしたのです。
王さまはネヘミヤの願いを快く聞き入れてくださいました。それだけではなく、行く先の役人に協力するよう手紙も書いてくれました。さらに護衛の兵隊たちも付けてくださったのです。こうしてネヘミヤはエルサレムに向け出発することが出来ました。(BC445年頃)
“今日のテーマ”歴史に働かれる神