メッセージ要約
1つ目は「不正の富を賢く使う管理人」です。イエスが語る「不正の富」とは、横領などで得た汚いお金ではなく、やがて消え去る「地上の富」を指す言葉です。たとえ話の管理人は、解雇されると知るや、主人の財産を使って借金を減免し、自分の将来に備えました。主人が褒めたのはその不正ではなく、危機に際して自分の将来のために行動した「賢さ」です。 同様に私たちも、自分の終わりを見据え、地上の富を賢く用いて、永遠の住まいである天国で迎えてくれる「信仰の友」を作りなさいと教えられています。
2つ目は「不正の富を忠実に使う」です。イエスは「神と富とに仕えることはできない」と語り、富の奴隷になることを戒めました。しかし、富を汚いものとして遠ざけるのでもありません。 「ごく小さなこと」、すなわち地上の富に忠実な者は、 「大きなこと」である天の富も任されると教えます。地上の富を神のために、つまり伝道などを通じて信仰の友を作るために忠実に管理していくこと。その賢明な使い方が私たちの信仰の証しとなり、やがて天国で永遠の友に迎えられる道に繋がるのです。