メッセージ要約
バプテスマのヨハネは旧約時代の最後の預言者となりました。彼は悔い改めの洗礼を宣べ伝え、アブラハムの子孫という特権にあぐらをかいていてはだめで、「悔い改めにふさわしい実を結べ」(3章8) と説きました。洗礼を受けに集まってきた民衆の具体的な質問に答える形で、信仰者の律法に従った努カや行動を求め、社会生活の正しい指標を示しました。それが悔い改めの実と呼ばれるものです。 パウロが言及した聖霊の実(ガラテヤ5章22)と対比されるものです。ルカは、イエスさまが洗礼を受けて宣教活動を開始した時、聖霊によるパプテスマをイエスさまが受けられたと記しました。この聖霊の関与こそイエスさまがこれから活動される原動カとなりました。 「鳩」 はイスラエルの象徴だったので、イスラエルとイエスさまがー体となったしるしとして洗礼が描かれています。
ヨハネは 「律法はモーセを通して与えられ、恵みと真理はイエス・キリストを通して現れる』 と言いました(ヨハネ1章17)。その恵みの源泉こそ聖霊であるというのがヨハネもルカも同じ主張です。天から聖霊がイエスさまに降り注がれた時、天から声がありました。 「あなたは私の愛する子、私の心に適う者」という天の声は、詩編2:7とイザヤ42章1のメシア預言を引用したものです。旧約のメシア預言の成就と創造主との関係を示そうとしました。 系図がイエスさまかちアダムまでさかのぼって書かれでいることは、イエスさまが単なる大工のヨセフの子ではなく、アダムにつながることで、神の創造にもつながり 「神の子」であるというルカの神学的な主張にもなっています。
ル力は、イエスさまが聖霊に満ちてヨルダン川から帰り、悪魔の試みを受けられたが、イエスさまは勝利を収め、神の霊のカに満ちて宣教活動を始められたと言いました。ここにキリスト者の勝利の方程式があります。聖書は、聖霊の助けを借りて実を残すことが可能になり、キリスト者が聖霊に満たされることで意思や思考や行動が聖化され、信仰者の行動による様々な貢献ができると言います。