1月1日礼拝メッセージ

                            

「平和の使者として」

聖書箇所「ルカ福音書2章13-14」

  メッセージ要約

 ルカによる福音書によると、イエスさまの誕生の次第はバプテスマのヨハネ(洗礼者ヨハネ)の誕生に合わせて描かれています。バプテスマのヨハネの誕生も、救い主イエスさまの誕生も旧約の預言の中に登場していました。バプテスマのヨハネの働きは、メシアが本来の働きを始める前に登場して、 神の民の残り者たちであるユダヤ人に向かってメシアを証しすることにありました。ここにクリスマスの平和の秘密があるように思えます。は、人と共に働いて命を与える救い主の誕生を告げたのです。救い主(メシア)の誕生が長い間預言されながら、実際に救い主の誕生に立ち会えた人々は、天使から救い主の誕生の告知を受けた羊飼いだけでした。羊飼いらはいつものように野原で羊を飼い育てていました。神さまが選んだ人たちが羊飼いだったことは、神さまの深い憐みと慈しみを感じます。 そして天使たちの告知の内容にふさわしい人々だったのではないかと思います。王様でもなく権力者や武カを持つ者ではなく律法学者や祭司たちでもなく、お金持ちでもなく庶民であり、仕事中の羊飼いに対して神さまの御心が最初に明らかにされたことは自然だったと思います。

  「いと高き所に栄光、神にあれ」とは、神さまが新しい時代の幕開けを始めるにあたり、人間の側に光栄や名誉が与えられるのではなく、神さまこそ、その栄誉をほめたたえられるべきお方であるという宣言があります。私たちの世界では、世の中で大きな業績を上げた人物表彰状や栄誉をうけます。しかし、救いに関する新しい夜明けは神さまの栄誉なのだと天使は宣言したのです。更に 「地に平和、御心に適う人にあれ」とあります。私たちの住む世界を見るならば戦争や飢餓、自然災害や経済不況など、私たちを囲むせかいは非常にもろい世界です。そこに「平和」が来る、あると天使の声が響きます。その平和は、御心に適う人々のところにやって来るのです。神との平和のある人・所に始めに神の平和のメッセージが届き、次に羊飼いが他の人々に救い主の誕生を告げ知らせたように。

    

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