3月12日礼拝メッセージ

                            

「終末の中にでもイエスさまを仰ぐ」

聖書箇所「ルカ福音書17章20-25」

  メッセージ要約

 「終末論」 という言葉は、私たちの救い主が再び地上に来られること(再臨・第2の来臨)深くかかわっています。旧約の預言もこの事柄に言及しています(ヨブ、ダニエル、ゼカリヤ、マラキ)。マタイ、マルコ、ルカは、エルサレムの神殿の崩壊と結びつけて終末の情景を語ったイエスさまの言葉を記しました。しかしルカだけは、その福音書17章の中でファリサイ派の人々の質問に答える形で、 終末の光景を別に記しました。そこには、ファリサイ派の人々が求めるメシアに対する期待とイスラエルの再建に対するイエスさまの回答の違いを見出します。

  ファリサイ派の「神の国」の理解はメシアとの関連で、具体的な独立国家エルサレムに建設され、ユダヤ人は神の民として神殿を中心とした生活を喜ぶという内容でした。メシアの役割は強カなリーダーとしての国王というイメージがあり、神の民の具体的な生活の規範はモーセの律法にありました。彼らの頑なな姿勢や信仰理解に対して、イエスさま神の国人間の目(具体的な形での認識)で識別されるのではなくイエスさまの言葉と業と思いという中に見出だせることだと仰いました。別な言い方では、神の御子として地上にお生まれになったイエスさまの、赦し、憐み、愛、癒しという形の中に救い主(キリスト)を見出して、そのお方を信じる中にあるのです。

 救い主の来臨は、キリストが近づく兆候としての大きな自然災害や戦争などを挙げ、人々がいろいろ推察し、預言じみた行動によって人々は惑わされるけれど、ノアの時代の洪水ソドムとゴモラの町の破壊と同様に、人間の計算や予想とは別に、天の父なる神がお決めになるので誰も分からないとのイエスさまは述べました。この世の混乱する時期には偽情報に惑わされずに、神の言葉に信頼して歩むこと聖書は示します。終末の時代に生きる人々にとって大事なことは、信頼心をどこに置くかです。キリスト者冷静に物事を判断し、混乱の只中においても主イエスさまを仰ぎましょう。     

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